ダーツの歴史その7


『フロンティアスピリッツ』

そんなダーツ黄金期の時代にひっそり生まれていたのがソフトダーツマシンなわけ。WDFの功績か電波の力か世界的にも広がりつつあるダーツだもんで。そこにちょいと目を付けたアメリカのメダリスト社が1980年頃にエレクトロニックダーツとして自動計算機能付ダーツマシンを開発。誰にでも簡単にダーツができる事をコンセプトにしたこのマシンは面倒な計算はぜんぶ機械がしてくれるよーつって。ダーツも金属製の針からプラスティック製の針にしたから安全だよーつって。ボードも少し大きめにしといたから入りやすいでしょーつって。まぁ通常のダーツと比べるとライトな感じなんでソフトダーツとでも呼んでくれーつって。アメリカのバーを中心に設置されていく事になるんだけどゲーム方式がコイン制だったため不評でいまいち人気が出ないわけ。まぁ子供のお遊び用のマシンとして認識されてた部分もあるとかないとかね。ともかくソフトダーツが生まれたもんだからその対義語でハードダーツなんて言葉が生まれたわけで。ソフトダーツ文化がないところでハードダーツつってもね。これ伝わらないから。世界的にはダーツと言えばハードの事だし。言うとしたらこれからはソフトとスティールて言っていこ。まぁ日本ではソフトから入る人が多いからハードのほうが伝わりやすくて単語としてはよく使うけどね。これじれったいところ。初対面の人との話の流れでいきなりスティールて言う人いたらデキルヒトて思っちゃう。思われちゃう。ぜひ試して。



『ダーツ界に広がる黒い影』

スティール界に話は戻して。テレビをつければ誰でもどこかでダーツが見れる時代がきたーつって。BDOはダーツの最高峰だーつって。どこかで調子のってたわ。今思うとだけど。ダーツってパブ文化の延長で成長したのもあって合間合間に酒を飲みタバコを吸うなんて当たり前なわけ。当然テレビにも映るよね。まぁ70年代はそれがまたカッコイイの何のーつって支持されてたかんね。そりゃ調子にも乗るっつーの。でもなに?80年代に入るとタバコって体に悪いらしいよとか始まんの。最初はそんな訳ないないーつってっけど、そのうちあーそれなーみたいな雰囲気になってんの。メディアってそういうところに敏感じゃん。したっけ Butlinsグランドマスターズ が1985年に放送終了したのを皮切りにスポンサーが蜘蛛の子散らすように居なくなっちゃうの。あれ?おめーらどこ行った?って聞いても返事もないわけ。メディアはメディアで今はちょっと印象がねーつって。80年代後半にもなると世論はタバコダメゼッタイとか言っちゃってんの。あれれれーつって。1988年には MFIワールドマッチプレイ と Unipartブリティッシュプロフェッショナルチャンピオンシップ が放送終了しちゃったりして。結局最後には Embassyワールドダーツチャンピオンシップ だけが放送される唯一のトーナメントとなってしまったわけで。あれれれれー。ダーツが悪いんじゃねーつって。タバコが悪いんだーつって。愚痴をこぼしても後の祭りなわけ。俺もね悪くないとは思う。でも世論ってそんなもん。ああ世知辛い世の中だ。からいとつらいは字が一緒。


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