☆ダーツの構成☆


『マイダーツを手に入れよう』

ダーツを投げるうえで重要な事は、ダーツボードまでの距離と高さに変化がないという事です。ゆえに自分の腕と3本のダーツを信じる事からすべては始まります。しかしお店によって置いてあるダーツはバラバラである事が多いため、場所場所によって違う感覚で投げなければならないという状況が発生します。上達への近道はこの違いを解消するべく自分専用のダーツをそろえる事を強くオススメします。ダーツに関しては様々な種類があり、形や長さ、重さの違いで投げた感触や飛びがそれぞれ違うため、自分に合ったものを探す楽しみも与えてくれるはずです。何よりマイダーツには愛着がわいてくると思いますので見た目から入る事も重要なポイントのひとつです。マイダーツを相棒と信じてダーツを楽しみましょう。


◆ダーツの規定は以下の2点

 ・長さはポイントの先端からフライトの後端まで30.5cm以内とする

 ・重さはポイント、バレル、シャフト、フライト及び付属部品の合計が50g以内とする


『ダーツの構成部品』

ダーツは構造的に大きく4つのパーツに分割する事が可能となっている事が多く、矢先からポイント、バレル、シャフト、フライトと呼ばれ、これらのパーツはそれぞれ交換する事ができます。そしてパーツごとに様々な種類があるので全体的に自由にカスタマイズする事ができ、付属品も含めると無限ともいえる組み合わせを考える事ができるため自分だけのダーツにする事も可能となっています。そのため各パーツを収集するマニア的な部分でダーツを楽しむ人も多く話のネタとしてもつきません。この自分の好みのダーツにカスタマイズする事をセッティングと言います。


◆ポイント
ダーツの先端部分の針の役割を果たす部分をポイントと言う。ポイントが金属製のものをスティールポイントと言い、スティールダーツはこのスティールポイントである事が前提である。スティールポイントの種類は長さの違いの他、ダーツが抜け落ちるのを防止するための加工が施されたものもある。一般的にスティールポイントはバレルに簡単に抜けないように差し込まれているため、交換する場合には専用の工具が必要な事が多い。またソフトダーツのポイントを金属製ポイントに交換することでスティールダーツに対応できるようにしたコンバージョンポイントという製品もある。ポイントが樹脂製なものはソフトダーツと言い、このポイントの部分だけをティップと呼ぶ事が多い。ティップは金属製のものに比べ柔らかく折れたり変形しやすいため消耗品として交換が容易にできるようになっており、長さや硬さなどが種類によって違うため刺さった時の感触がそれぞれ違う。一般的なティップは2BAと呼ばれる規格によって作られているため互換性があるが、ネジの雄雌を逆転させて重心をスティールダーツに近づけた4BAと呼ばれる規格や、2BAよりもネジ部を細くする事でバレルをより細くすることを可能にしたNo.5という規格があるため購入の際は注意が必要である。


◆バレル
ダーツの錘(おもり)の役割を果たす金属製の部分をバレルと言う。もともとは太く中空であったことから樽に見立ててバレルと呼ばれるようになった。投げる時にはバレルの部分を持つことが一般的であるため、そのダーツの特性を決める最も重要な部分と言っても過言ではない。材質はもともと加工がしやすく安価な真鍮製で作られている事が多かったが比重が比較的に軽いため重くするためにはバレルを太くせざるを得なかった。現在では金属加工技術の向上もあり、同じ重さであればより細く加工のできる比重の重いニッケルやタングステンの合金で作られたバレルが多く好まれて使用されている。バレル自体の形状や滑り止めのカット形状、重量の違いなど様々で、それぞれ投げた時の感触が違う。重量に関しては公式ルール上は全体で50gまで認められているが、スティールダーツでは20~26g、ソフトダーツでは16~20gのものが一般的である。この重さの違いは競技性の違いでもあり、スティールダーツは同じ力でもしっかりと刺さる重めのダーツが好まれ、ソフトダーツはダーツマシンの破損を防ぐ意味もあるが反応さえすればいいため誰にでも扱いやすい手頃な重さのダーツが好まれたものと思われる。


◆シャフト
ダーツの全体的な長さを調節する役割を果たす部分をシャフトと言う。と同時にバレルとフライトを繋げる役割も担う。材質は金属や樹脂、カーボン製など様々であるが、どれも最後部の十字の切れ込みにフライトを差し込んで固定するものものが一般的である。現在ではフライトが容易に外れないような加工が施されたものや、投げた時にフライト同士の干渉を避けるためにシャフト部分が自由に回転する構造になっているもの等、機能的にも様々なシャフトが開発されている。こうした特殊なシャフトには専用のフライトしか使えない場合もあるため購入に際は注意が必要である。長さに関しても様々であり一般的には長いものの方がフライトの効果をより高めるとされているが、ダーツ全体のバランスをみて長さを決める事が重要である。短いものから段階的にショート、インビト、ミディアム、ロングと大きく4つの区分で分類されるが、メーカーによって長さはまちまちで呼び方も様々である。一般的には20~40㎜程度のラインナップであることが多い。


◆フライト
ダーツ最後尾の羽の役割を果たす部分をフライトと言う。フライトはダーツの飛行姿勢を安定させるために重要な役割を担うため、形や大きさによってそれぞれダーツボードへの刺さりかたが変化する。材質は紙や布、ポリフィルム製であるものが多く、4枚羽を折りたたんで売られている事が一般的であるが、現在では開いた状態で成形されているフライトやシャフトとフライトが一体型になっているものも作られている。形や大きさは多種多様であるが、原則として表面積が大きいほど安定性は高まるが空気抵抗も大きく失速する原因にも繋がりやすく、またダーツ同士の干渉も大きい。とは言えフライトが同じものでもダーツ全体の長さや重さ、投げ方によってもその影響が変わるため、全体的なバランスをみて自分にあった大きさのものを選択する必要がある。またフライトはダーツ全体でも大きく目立つ部分である事から、ここに様々なデザインが施されている事が多く、材質、大きさ、色、デザインを含めると他の部分よりも格段に種類が多い。