ダーツマニアのススメ


前略、ここでは140のマスターがダーツのなんやかんやについて独自の視点で自由気ままに発信したいと思うわけで。


 今回のお題は [ダーツの練習方法(基本編)] 進めます

  ⇒前回までのお話はコチラ(ダーツの歴史)

----------

140流ダーツ練習方法 (基本編)

ひとくちに練習方法といっても色々あります。 そしてこれをやれば必ずうまくなるというものではなく、最終的には "投げる本人がダーツを投げる感覚をいかに掴むか" が全てです。 ここではそのヒントになるうるポイントを順を追って書いていきますので、うまくその情報を取捨選択してダーツの技術向上に活用して頂ければいいと思うわけで。 具体的なヒントやアドバイス等はその人ごとに変わると思うので来店時にでも直接聞いてくださいな。



『自分のベースを作ろう』

ダーツがうまくなるためにはどう練習すればいいか。 一番簡単な近道はまず自分の "投げる時のベース(基準の感覚)" をひとつ作る事。 このベースを自分が一番楽に投げて飛んで行く場所からまず探りましょう。 そしてこのベースがターゲット周辺に自然と集まるようになるまではひたすら投げ込んで、ダーツを投げた感覚と結果が大体でいいので一致するようになれば大丈夫です。 ここで重要な事は無理に狙おうとして投げる時にあれこれ調整しない事。 無理に狙おうとすると余計な力が加わって自分のベースを見失ってしまいます。 まずは身体に任せた自然なベースを身体に憶えさせましょう。 あれこれ考えなくても片手の手のひら内に収まるくらいにダーツが集まるようになればベース作りとしては成功です。 ここまでで陥りやすいパターンとしては途中でフォームがどうとかグリップがどうだとか色々な細かい要素を考えてしまいがちですが、それはあくまで二次的な要素と捉えて基準のベースができるまでは素直にひたすら身体に任せましょう。



『投げる時の三大チェックポイント』

・いつも同じ手の動きをしているか

・いつも同じ力加減で投げているか

・いつも同じリズムで投げているか



『ダーツの基本動作』

ダーツを投げる事で一番重要な事は基本的な動作としては "グルーピング" と "カバー" の二通りだけという事。 グルーピングとは "前投と同じ場所に次のダーツを集める動作" で、カバーとは "前投を元に次のダーツを調節して狙ったターゲットに近づける動作" のことを言います。 そして極論で言うとこの二通りの動作を使い分けてできるようにすることがダーツの根幹です。 ゆえにこの動作の組合せが自然とできるようになる事が練習の中で一番大事なのです。 そして逆に言えばこの二通りの動作の精度さえ高まるのであればフォームがどうだとかグリップがどうだとか余計な事で悩む必要はまったくありません。 自分のベースができてきたら、次はこの二通りの動作を意識して練習してみましょう。 言うだけなら簡単ですね。 じゃあその二通りの精度をどう上げるかは次のお話。



『グルーピングの精度をあげよう』

腕の振るスピードと方向と高さ、そしてダーツを放すタイミングが同じならダーツは全て同じ所に刺さるという理論を元にグルーピングの感覚を磨きましょう。 同じ様に投げるには "三本とも同じリズム" で投げる事が重要です。 自分が投げて心地良いリズムをまず探しましょう。 このグルーピングの動作は自分のベースともリンクしてくるのでワンスロー終えるまで変な調節はしないように心掛けてください。 あくまで同じ感覚で続けて投げましょう。 この練習をしている時にターゲットからズレている場合も気にせずそのままの感覚で投げるようにしてください。 大事なことはターゲットに入れる事ではなく "三本同じ(ような)場所に刺さる" という事です。 繰り返しこのグルーピングの練習をしていくと、意識しなくてもある程度はターゲットの周辺にダーツが集まるようになってくるので根気よくこの練習をしてください。 散り方が徐々にでも小さくなれば練習の成果は表れている証拠と言えます。



『カバーの精度をあげよう』

グルーピングがある程度できるようになったら次はカバーの練習です。 グルーピングができるという事は同じ感覚で投げられる(ベースができている)証拠とも言えるので、そのベースを元に調節する感覚を磨きましょう。 技術的な事を言えば横のズレを調節する方法はダーツの放す位置を変えるしかないのに対して、高さを調節する方法はダーツを放す位置を変える方法と力加減で調節する方法がありますが、後者は自分のベースを見失う事に繋がりますのであまりオススメしません。 いずれにしても手元(構え)での微調節は技術的には難しいので感覚的にカバーができるようになる事が重要です。 前投の投げた感覚を元に意識的な調節と結果がある程度一致するようなるまで身体で憶えていきましょう。 練習方法としてはどこを狙っても構いませんが一本目と二本目の間に入れるようにする練習も効果的です。 一本目と二本目の感覚を元にその間に微調整して入れる感覚を磨きましょう。 同じリズムで投げてカバーができるようになれば理想的です。



『ダーツは三本でワンセット』

自分のベースができてグルーピングとカバーができるようになってきたら、これらの動作をうまく使い分けてダーツの上達を目指しましょう。 ここで大事なことは当たり前ですがダーツは "三本をワンセット" として捉える事。 ダーツを一本一本集中して狙うのもいいのですが、せっかく三本続けて投げられる競技ですので前投の情報(感覚)を有効に生かす事がダーツを簡単にする秘訣です。 したがって毎回ターゲットだけに集中するのではなく、投げた感触も常に意識内にとどめるよう心がけ、前投の結果に対してダーツをグルーピングさせるのかカバーさせるのかを瞬時に判断して感覚的に次のダーツを調節できるようになるまで練習しましょう。 そしてその時の感覚も次のワンスローに繋げるようにできれば結果としてダーツ全体が楽になってきます。



『ダメな時はボードを大きく』

初心者でよくありがちなのがターゲットを狙って集中するがあまり力んでしまって結果としてとんでもない所に飛んでしまうパターンというもの。 ただでさえダーツを投げる感覚がないのに力んでしまっては入るものも入りません。 まずは気楽に投げながらダーツを投げる感覚を磨きましょう。 例えばブルを中心に狙う練習をするとしてブルは見ているもののボード全体と自分との距離感を感じながら投げる練習から始めましょう。 距離感を掴むイメージとしては何でもいいのですがボードの位置にゴミ箱があるようなイメージでも構いません。 そこに手の中のゴミ(ダーツ)を放り込むイメージで投げましょう。 ここで重要な事は重さを感じながら投げる事です。 投げる時の "物の重さ と 投げる距離 と どれくらいの力で投げればいいか" の関係を感覚として身体で憶えましょう。 そしてそのイメージをダブルリング内、トリプルリング内、その半分と徐々に小さく絞っていきましょう。


<次回『練習方法(実戦編)』へつづく>

-----------------

過去ログ/ダーツの歴史


※以下、今後更新していく予定の分野(不定期)

 フォーム編:スタンス/グリップ/スロー/セットアップ/テイクバック/リリース/フォロースルー

 技術編:グルーピング/スイッチ/ダーツの回転/スタッキング

 メンタル編