☆ダーツボード☆
『エリアの構成』
ダーツボードはワイヤーもしくはスパイダーと呼ばれる線により蜘蛛の巣状に細かくエリア分けされています。まず的の中心にある二重の円をブルと言い、そのブルから伸びる放射状の直線によってエリアが20等分されており、外周にはそのエリアにおける得点が表記されています。さらにはそのエリアを横切る形でリング状の同心円が2つ存在しており、内側のものをトリプルリングと言い各エリアの得点がそれぞれ3倍、外側のものをダブルリングと言い各エリアの得点がそれぞれ2倍となります。このトリプルリング、ダブルリングに該当しないエリアがシングルと言い外周に表記されている数字がそのまま得点となります。
『得点の数列配置』
的を20分割されているエリアにはそれぞれ1点から20点までランダムに配置されています。その配置は公式に決まっており基本的には高得点の周辺には低得点が配置されている形で構成されているように見えますが、その配置に確たる規則性はなくどうしてこの配置となったかは定かではありません。しかしその曖昧さも含めて今では絶妙な配列になっているとの見解が多数で、多くのプレイヤーを魅了してやみません。エリアは一番大きい20を頂点として時計回りに20-1-18-4-13-6-10-15-2-17-3-19-7-16-8-11-14-9-12-5という配列で構成され1本での最高得点は20のトリプルリングでの60点となります。
『ブル:BULL』
雄牛の目が語源となるブルズアイの略語。中心にある二重の円の事を広い意味でブルとして取り扱われる事が多い。内側の円をダブルブルとして扱い得点は50点、その周辺をシングルブルとして25点が得点となる。ダブルブルはブルズアイおよびインナーブル(略してインナー)とも呼ばれ、シングルブルを単に25やアウターブル(略してアウター)と呼ぶ事も多い。
※ソフトダーツのブルの扱い
ソフトダーツはお手軽にダーツを楽しんでもらうために開発されたという経緯もあり、ダブルブルとシングルブルを区別せずに50点とする場合が非常に多い。これをファットブル[Fat Bull]と呼び、逆に区別する場合はセパレートブル(略してセパブル)と呼ぶ。ファットブルの場合、最高点のトリプル20よりも面積が広いブルのほうがはるかに効率的であるためスティールダーツよりもブルの重要性が高くなる。
『得点の計算』
ゲームは通常1回につきダーツを3本続けて投げます。この3本投げることをワンスローと呼びスリーダーツと数えます。ですのでこのワンスローの合計が得点となります。
計算例
1本目 シングル20→20点
2本目 トリプル18→54点
3本目 ダブル12→24点 合計98点
※得点に関するルール
・得点のコールが終わるまでに刺さらず落ちたダーツはすべて無効とし投げなおしはできません。
・ダーツはポイントがボードに触れてさえいれば刺さらなくても得点となります(ただしポイントだけの場合は無効とし付随したバレルが残れば有効とする)
・投げたダーツがワイヤーの内側を通って隣の数字にポイントが触れている場合ダーツが入った最初の数字が得点になります。
・間違った得点をコールしてダーツを抜いてしまった場合、ダーツを抜いた時点で実際の得点を無効としコールした数字がそのまま得点になります(ただし虚偽申告やトラブルを防止するために相互協議のうえで得点を修正する事は可能)
・相手が計算を間違えていた場合はダーツを抜く前に「チェック」とひと声かけて再度計算してもらうようにしましょう。
・スローの途中でダーツを落とした場合は拾ってまた投げることが出来ます(テイクバックからフォロースルーに入った状態の間は無効)
※逆にダーツをもっていなくても構えた状態から手を振る動作はダーツを投げたものとみなされるケースもあるためトラブルを避けるためにも構えた状態から素振りをするのは止めましょう。
・スローの途中でスローラインを越えてしまった場合はその時点でワンスローが終わったものとみなされます。
・スローの途中で前投のダーツを確認するためにスローラインを越えたい場合は「チェック」とラインを越えたい意思を相手に明確に伝えた後でダーツの確認に行きましょう。
※ソフトダーツのローカルルール
ソフトダーツの得点はボードのセンサーと自動計算機能に依存しているため、ダーツが刺さっていなくても反応する事がよくあります。このため現在では反応さえすれば得点したものとみなす反応優先という独自ルールがあります。ただし刺さった場所と得点があきらかに違う場合は相互協議のうえ修正する場合もあります。逆に刺さっていても反応しない場合は刺さった部分を指で反応するまで強く押し込みます。
『ダーツボードの設置』
ダーツボードを設置する高さやスローラインまでの距離は国際的な基準として統一されていますが、当時主流であったインチ基準で定められているため現在のメートル基準に換算すると厳密的には誤差がありますが、おおよそ以下の寸法を基に設置されています。※ソフトは国際基準として定められていません
・ダーツボードの頂点を中心に20を配置し濃い色の方を使用する
高さ:ダブルブルの中心から床面までの高さ
スティール 173㎝ / ソフト 173㎝
距離:ダブルブル表面からスローラインまでの距離
スティール 237㎝ / ソフト 244㎝
『ダーツボードのサイズ』
ダーツボード(ブリッスルボード)のサイズは大きさだけでなく厚さ重さに至るまで国際的な基準として統一されていますが、当時主流であったインチ基準で定められているため現在のメートル基準に換算している事や、ワイヤーの太さやタイプが時代によって変わってきているため若干の誤差が出てきているのが現状です。※ソフトは国際基準として定められていません
※インチ基準で決められていたと思われる参考寸法
ダブルブルの直径
スティール 1/2インチ(12.7㎜) / ソフト 5/8インチ(15.9㎜)
シングルブルの直径
スティール 1.1/4インチ(31.8㎜) / ソフト 1.3/4インチ(44.5㎜)
ダブルリングおよびトリプルリングの幅
スティール 3/8インチ(9.5㎜) / ソフト 3/4インチ(19.1㎜)
トリプルリングの外側部分の半径
スティール 4.1/4インチ(108.0㎜) / ソフト 4.7/8インチ(123.8㎜)
ダブルリングの外側部分の直径
スティール 13.1/4インチ(336.6㎜) / ソフト 15.1/2インチ(393.7㎜)
1インチ=25.4㎜ ※1インチ以下は分数によって表される
15/16インチ23.8125㎜
7/8インチ22.225㎜
13/16インチ20.6375㎜
3/4インチ19.05㎜
11/16インチ17.4625㎜
5/8インチ15.875㎜
9/16インチ14.2875㎜
1/2インチ12.7㎜
7/16インチ11.1125㎜
3/8インチ9.525㎜
5/16インチ7.9375㎜
1/4インチ6.35㎜
3/16インチ4.7625㎜
1/8インチ3.175㎜
1/16インチ1.5875㎜